機動戦士ガンダムUC (4) パラオ攻略戦 (角川コミックス・エース 189-5)


【ユーザーによる評価】 平均評価: 4.0/ 総数: 4件
[5点] すごいぞユニコーン。
なんとこの本は近所の本屋で発売日に売切れていた。注目が集まってきたなあ。
さて、今作もガンダムらしさ、福井晴敏らしさ満載である。エコーズの部隊ナンバーが729と920。福井ファンは、おお!と思ったはず。そして作戦行動のシーンは、福井晴敏が得意とする描写で、臨場感や緊迫感は抜群。純粋に小説としてのレベルが高い。
ストーリーもとても盛り上がる。リディとミネバの決意・ネェルアーガマの面々のあらゆる想い・バナージとマリーダの共感・・・。見所満載。中盤から最後にかけては盛り上がりっぱなしである。さらに変形する百式まで出てきた日にゃあガンダムファンは狂喜するしかない。今後も全く目が離せない。
先日、三巻が発売されたときのサイン会に行ってきた。丁寧にサインしていただき、「今後ともよろしくお願いします」と言っていただいた。間違いなく最後までついて行きます。 (2008-05-01)
[4点] 胸が躍らない読者は少ないだろう
著者と同い年、所謂ガンダム世代の私にとって
トミノ監督の手によらないにもかかわらず
ひさびさに「正統な」作品を読んでいる気がした。
(挿絵の効果も大きいとは思われるが、
 その点からすると本巻から部数が伸びないような気も・・・)

ファーストから30年近い年月が経過し
直木賞候補作家が作品を手掛けるまでの成長を
当時、誰が予想し得ただろうか?

本巻は第四巻。大人の事情で翻弄される中、
戦場で出遭ってしまうニュータイプたちと
無謀とも云える状況打破が、過剰な台詞とともに展開する
ファーストガンダムのオマージュに満ち満ちている。

本歌取りではあるが、
それでも圧倒的な筆力で展開される物語に
胸が躍らない読者は少ないだろう。 (2008-04-30)
[5点] 挿絵、付録、ストーリー
皆さん、通常版と特別版(付録付)どちらを購入しましたか?
僕は、大きく分けて3つのポイントがあると思いますので、参考にして頂ければ。

1・表紙&挿絵
本巻から、挿絵が安彦氏ではなくなりました。
ただ、通常版は安彦氏が表紙だけ書いているので、
通常版の方が今までの3巻と統一感がありますね。
特別版は、MGユニコーンの箱っぽいです。当然、合わせてるんでしょうね。
ちなみに挿絵は今までと全く違う画風で、イメージが大きく変わっています。
読者にとっては挿絵も作品を構成する大きな要素になっていたので、
少し残念ですが、かといって、作品自体が大きく変わる程の衝撃でもなく、
読後は挿絵の事なんて忘れていました。

2.付録
付録のビームガトリングガンは、個人的にはそれほどカッコいいと思えませんでした。
上述した通り、他の巻との統一感を犠牲にしても、とまでは思えず。
本巻を読むと、そもそもクシャトリア用に開発された武器という設定だし。
『出たからには揃えておかないとね』という方には良いのでしょうね、きっと。

3.ストーリー
は、もちろん同じです。やはり一番大事なのはストーリーかと。
いよいよラプラスの謎が明らかに?と思いながら読みましたが、それはまだ先のようで、
本巻では、ネオジオンに強奪されたガンダムの奪還作戦を中心に、様々な物語が
展開します。

特に今回は強化人間マリーダ・クルスにフォーカスを当てていて、これがまた面白い。
マリーダはバナージとの何気ない関わりから、少しずつその鉄のような心を開き始めますが、
ガンダム強奪作戦の最中、そのバナージと戦う事に。
そしてその戦闘中に、まるでアムロとララァのように思惟が交わされ、
その中で彼女の悲しい過去が明らかになります。ていうか、ちょっと悲しすぎます。

一方、オードリーは一大決心をし、世界を変えるべく大胆な行動に出ます。
そのオードリーとリディ少尉の関わりもまた面白い。
大きな責任と義務を持った者同士の苦悩が描かれていますが、
特に今回はリディが男を上げましたね。カッコいいです。
この辺り、淡い恋を予感させ、今後の展開に目が話せません(笑)

さらに、今回はフル・フロンタルも本格的に登場し、ストーリーを左右しています。
特に、状況を全て先読みし、掌で遊ぶがごとく余裕は、若かりし頃のシャア・アズナブルを髣髴とさせます。
Zや逆シャアもそうでしたが、やはりこういった政治劇は、30代後半を迎えたファーストファンの
欲求を満たしてくれるのではないでしょうか。

また、これは福井先生の一貫したスタンスなのですが、
いつもながら随所に他の作家さんへのリスペクトが垣間見え(るような気がして)、
個人的に好感が持てました。
映像化はまだかなぁ〜。
表紙だけは今後も安彦氏にお願いしたいなぁ〜。




(2008-04-29)
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